鹿児島県警が回収を進める、おもちゃと称した拳銃=3日、県警本部
鹿児島県警は3日、県内を含む全国各地で本物の拳銃と同様の発射機能を持つ玩具銃が出回っているとして、所持者に対して回収に応じるよう呼びかけた。回収期間は12月末までで、この期間を過ぎて販売したり所持していたりした場合、銃刀法違反の罪に問われる可能性があるとしている。
県警組織犯罪対策課によると、警視庁などの事件捜査をきっかけに発覚した。全国で約1万6000丁が出回ったという。県内では主にゲームセンターの景品として約150丁が流通し、これまでに17丁を回収した。
商品名は「リアルギミックミニリボルバー」。プラスチック製で、全長12.5センチ、重さ約80グラムの手のひらサイズ。仮に金属製の弾丸を発射した場合、死傷者が出る可能性もある。
同課の冨ケ原閣一理事官は「持っている人はすぐに最寄りの警察署や交番に届け出てもらいたい。子供が手に入れている場合もあるので、保護者はいま一度確認してほしい」と話した。