鹿児島空港で初の戦闘機訓練 F15が最大4機着陸 20~31日に自衛隊が最大規模の統合演習

2025/10/04 06:00
(資料写真)F15戦闘機
(資料写真)F15戦闘機
 防衛省統合幕僚監部は3日、鹿児島など全国で20~31日に自衛隊統合演習をすると発表した。霧島市の鹿児島空港では、航空自衛隊のF15戦闘機が最大4機着陸する。同空港での戦闘機訓練は初めて。統合演習は過去最大規模で、弾薬輸送や物資投下訓練など実戦を意識した内容となる。

 鹿児島空港の戦闘機訓練は、他国からの航空機や艦隊の侵攻に対処する訓練の一環。空自の基地が使えない状況を想定し同空港で燃料を補給する。奄美空港(奄美市)と徳之島空港(天城町)では離着陸訓練がある。奄美、徳之島空港にはT4練習機も着陸する。

 鹿児島空港では弾薬輸送・搭載訓練も実施。海上自衛隊のP1哨戒機が鹿屋市の鹿屋航空基地から弾薬を輸送する。鹿児島市の鹿児島港には海自自衛艦が入港し陸路で弾薬が運ばれる。奄美市の名瀬港には宮城県の仙台塩釜港から、部隊と地対艦誘導弾を載せた民間フェリーが寄港する。

 島しょ部では物資投下訓練も実施。南種子町の前之浜では燃料投下訓練、奄美市の笠利崎灯台では医療資材投下訓練などがある。

 統合演習は18回目。自衛隊約5万2300人、米軍約5900人、豪軍約230人が参加する。

 塩田康一知事は、内倉浩昭統合幕僚長宛てに住民の安心・安全確保対策を文書で要請した。

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