奄美大島沖で確認された中国海洋調査船「向陽紅22」=4日(第10管区海上保安本部提供)
4日午前11時20分ごろ、鹿児島県奄美大島周辺の排他的経済水域(EEZ)内で、中国の海洋調査船「向陽紅22」がパイプのようなものを海中に延ばしているのを第10管区海上保安本部が確認した。同じ調査船は9月28、30日、10月1、2日もEEZ内での活動が確認されており、この日で5回目。
10管によると、現場は奄美大島の西約420キロの海域。日本に同意のない海洋調査の疑いがあるとみて、海上保安庁の巡視船が無線で中止を求めたが、応答はなかった。調査船は4日午後0時17分ごろ、中国と日本の地理的中間線を中国側に越えた。