香川県仁尾中学校から贈られた土のう袋=霧島市国分中央3丁目の災害ボランティアセンター
8月の記録的大雨の被災者支援に取り組む鹿児島県霧島市の災害ボランティアセンターに、応援メッセージやイラストがかかれた土のう袋が届いた。贈り主は香川県三豊(みとよ)市の仁尾(にお)中学校。霧島市社会福祉協議会の本村成明事務局長は「災害からの復興へエールをもらった」と感謝する。
同校は数年前から、全国各地で災害が発生した際に、応援の土のう袋を贈っている。今回は1~3年生の有志7人が霧島市について調べ、七つの土のう袋に「酢がめちゃん」や「茶ノミコトくん」といったキャラクター、霧島切り子、国分駅などの絵を描いた。「頑張れ霧島」「一日でも早く日常が戻りますように」などのメッセージも添え、9月上旬に発送した。
3年の喜田烈史(きた・つよし)さんと吉田博哉さんは、ニュースを見て初めて霧島を知ったという。2人は「少しでも元気になってもらいたいという気持ちで描いた」と話した。池下一顕(かずあき)校長(58)は「被災地の場所や特産品を調べることで、生徒が地域を知る機会にもなる」と述べた。
贈られた土のう袋は、市の災害ボランティアセンターに展示されている。