広大な畑一面に広がるソバの花=7日、伊佐市大口針持
8日は二十四節気の「寒露」。冷たい露が草木に宿り、本格的に秋が深まる頃とされる。7日、最低気温が鹿児島県内で最も低い19度だった伊佐市大口では、針持地区の畑で満開を迎えたソバの花が白いじゅうたんのように広がり、訪れる人の目を楽しませている。
針持校区コミュニティ協議会が8年前から地域おこしの一環として育てている。橋口親弘副会長(78)によると、畑は約50アール。8月末に種をまき、10月に入り一気に開花が進んだ。「昨年は高温障害とイノシシに荒らされて収量が少なかった。11月上旬予定の収穫まで順調に育ってほしい」と橋口副会長。花は来週末ぐらいまで楽しめそう。
鹿児島地方気象台によると、7日はさつま町、霧島市溝辺でも最低気温が20度を下回った。一方、鹿屋市(33度)と瀬戸内町(32.7度)は10月の観測史上最も高い気温となった。8日は湿った空気の影響でおおむね曇り。鹿児島市の予想最高気温は30度、最低気温は24度。