国道10号沿いに黄色い旗を立てる網掛橋復興臨時通り会のメンバー=7日、姶良市加治木
8月8日の大雨で被災し通行止めが続く鹿児島県姶良市加治木の国道10号網掛橋近くの7店が、団結して苦境を乗り越えようと「網掛橋復興臨時通り会」を結成し7日、国道沿いに黄色い旗を並べた。店主らは「活気づいて多くの人が来てくれれば」と期待を込めた。
7店は、加治木まんじゅう店の美坂饅頭屋と秀月、COZY CAFE、タイヤ販売のビーライン、山藤建設、じてんしゃの山元、川村ふとん店。国道沿いや近隣にあり、人や車の往来が激減したことから、ふとん店の川村吉一さん(62)が「通り会をつくってイベントを開き県民に関心を持ってもらおう」と呼びかけ、他店が賛同した。
映画「幸福の黄色いハンカチ」にちなんで黄色い旗を橋の両側に47本並べ、各店の前には「がんばろう!あいら」と印字された黄色い旗を立てた。
「がんばろう!あいら」の旗をバックに撮った写真コンテストを交流サイト(SNS)上で実施し、市と商工会の協力で優秀作には特産品の詰め合わせや商品券を贈る。網掛橋に立つ高校生をイメージしたポスターを各所に張り出し、市内外にアピールする考えだ。
COZY CAFEの上猶洋美さん(65)は「みんなでアイデアを出し合えば大きな力になることを示せたら」と笑顔。通り会会長を務める川村さんは「『途絶えた道に希望の架け橋を』という思いで旗を立てた。沈んでいた通りが明るくなった。観光名所になるよう努力していきたい」と意気込んだ。