夫婦の会話が命を救った…助産師が心肺停止の男性を救命処置、引き継いだ救急隊員は夫 「現場の苦労理解できた」

2025/10/10 17:05
感謝状を手にする花原千尋さん(左)と、救命作業を引き継いだ救急隊員の夫、友志朗さん=都城市役所
感謝状を手にする花原千尋さん(左)と、救命作業を引き継いだ救急隊員の夫、友志朗さん=都城市役所
 宮崎県都城市と市消防局は、心肺停止に陥った60代男性に迅速な1次救命処置を施した同市の助産師、花原千尋さん(36)に感謝状を贈った。花原さんは「救命処置は初めてで無我夢中だったが、助けられてよかった」と語った。

 花原さんは6月19日、同市栄町のイオンモール都城近くを運転中、ドアが開いたまま道路脇に止まっている車を発見。運転席の男性が心肺停止状態で、すぐに胸骨圧迫を始め、救急隊員に引き継いだ。男性は約2週間後に退院した。

 9月29日に市役所であった贈呈式で、引き継いだ救急隊員が夫の友志朗さん(34)だったことが明かされた。花原さんは「1週間前に夫と出かける道中、救命措置が必要な人がいたらどうするか、と会話した。実際の救命現場に立ち会い、夫の仕事の苦労も理解できた」と話した。

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