鹿児島には“裏金議員”いないので…自民・森山氏、公明との連携「県内では変わりなく一緒に」――連立離脱で胸のうち語る

2025/10/12 06:23
会合後、記者会見で質問に答える森山裕県連会長=11日、鹿児島市真砂町の自民党県連
会合後、記者会見で質問に答える森山裕県連会長=11日、鹿児島市真砂町の自民党県連
 自民党鹿児島県連は11日、執行部役員・選挙対策常任委員会を鹿児島市で開いた。党前幹事長の森山裕県連会長は、公明党が連立から離脱したことを巡り「連立が壊れてしまった。残念な結果で、極めて遺憾」と述べた。県内での関係について「これまでも非常に友好的にやってきた。今後も関係を大切にしていくということを決定した」と述べ、地方組織間では連携を維持する考えを強調した。

 選挙協力に関しては、国政・地方選挙を含め「そのときになってみないとわからない。事態を見守っていく」とし、「選挙前には選挙区ごとに協議してきた。その時期になれば(協議が)必要になる」との見方を示した。県関係では派閥裏金事件に関わった議員がいないことに触れ「変わりなく一緒にやらせていただきたい」とした。

 26年に及ぶ自公の連立関係で、国対委員長や幹事長として公明幹部と毎週協議を重ねてきた森山氏は「国土強靱(きょうじん)化をはじめ、自公が固まれば政策をダイナミックに進められた」と振り返った。今後について「公明側から言われたことを解決できなかったのは私たちにも責任がある」とし、まずは景気対策や補正予算、来年度予算の成立が最優先課題になるとした。

 冒頭を除き非公開で開かれ、公認候補が落選した7月の参院選の総括報告書を了承した。候補者選考について、友好団体の意見を反映させることや、事前の党員投票についても模索する方針を盛り込んだほか、交流サイト(SNS)を活用した広報の在り方についても触れたという。

 11月9日投開票のいちき串木野市議選では現職の原口政敏市議(81)を公認し、同市長選では2期目を目指す中屋謙治市長(70)を推薦すると決めた。

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