クルーズ船の県内寄港過去最多更新を喜ぶ受け入れ関係者ら=15日、鹿児島市のマリンポートかごしま
鹿児島市のマリンポートかごしまに15日、クルーズ船「バイキングオリオン」(4万7861トン)が寄港し、2025年の鹿児島県内へのクルーズ船寄港回数は、年間過去最多だった19年の156回を超え157回となった。岸壁では「クルーズ寄港回数過去最多更新」の横断幕を掲げ、乗客らを歓迎した。
県によると、今年はマリンポートと本港区北ふ頭を合わせた鹿児島港が112回で最も多く、他は名瀬港19回、宮之浦港10回、西之表港5回と続く。インバウンド(訪日客)需要に加え、鹿児島ならではのおもてなしも好評で、新型コロナウイルス禍前を超えた。鹿児島港では今後も16回の寄港が予定されている。
塩田康一知事は「鹿児島の自然景観や豊かな食、温かいおもてなしなどが評価された結果。今後も寄港の増加や定着、経済効果の波及に取り組む」とコメント。米国から来た乗客のジュディ・スワインさん(66)は「城山展望台からは桜島がよく見え、黎明館で学んだ歴史も興味深かった」と満喫していた。