「やなせたかし展」の2万人目の入場者となった平澤恒さん(右)、宏美さん夫妻=16日、鹿児島市のかごしま近代文学館
鹿児島市のかごしま近代文学館で9月19日から開催中の特別企画展「やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ」の入場者が16日、2万人を突破した。20日まで会期を4日間残し、これまでの特別企画展の最多入場者6497人を大幅に超えた。
「アンパンマン」の生みの親として知られる漫画家のやなせたかしさんの原画を中心に詩、漫画など約280点を展示する。同館によると、やなせ夫妻をモデルに、9月末まで放送されたNHK連続テレビ小説「あんぱん」による関心の高まりもあり、幅広い世代が足を運んでいるという。
連日のにぎわいに、同館学芸員の大津あゆみさん(37)は「アンパンマン人気に加え、ドラマ熱が覚めやらない印象がある」と話す。2万人目は同市唐湊3丁目の看護師、平澤恒さん(36)夫妻。妻の宏美さん(37)は「幼い頃から絵本で親しんできた。いい日に来られた」と喜んだ。
同館の特別企画展でこれまで最も人を集めたのは1999年の「向田邦子展」。会期は2カ月だった。