鹿児島県は17日、西之表市馬毛島の自衛隊基地建設工事で、クレーンを操作していた作業員が指を切断した事故について、国から事故原因や再発防止策が示されたと発表した。国は、運転操作ミスでワイヤが絡まった際に責任者へ報告せず、不適切な解除作業が行われたなどと県に説明。中断していた滑走路の新設工事を18日から再開すると連絡した。
事故は13日午前9時ごろ発生。滑走路の工事現場で、クレーンを操作する30代男性が、ワイヤを巻き直す作業中に両手の指を挟み、複数切断した。翌14日から工事を中断した。
九州地方整備局は、トラブルが発生した際には責任者へ報告し作業手順を見直すことや、作業者の教育を徹底するといった再発防止策を講じ工事を再開する。県は、9月にも作業船の衝突事故があったことから、安全確保の徹底を口頭で申し入れていた。