(資料写真)H3ロケット
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は19日、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから21日に予定していたH3ロケット7号機の打ち上げを延期すると発表した。強風や雷の発生が予想され、気象条件が適さないと判断した。新たな打ち上げ日は未定。予備期間は11月30日まで。
7号機は、重い荷物を運ぶため、固体ロケットブースターを4基使う新形態で、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ新型無人補給機「HTV-X」1号機を搭載する。同1号機は、2009〜20年に9回の輸送を全て成功させた無人補給機「こうのとり」の後継機。運べる荷物は約1.5倍の約6トンに増えた。
19日、種子島宇宙センターで会見したJAXAの有田誠プロジェクトマネージャは「準備をしっかり進めながら、天候判断をしていく」と話した。