味はタラそっくり!? 食べてみたいような、怖いような… 都城市で爆発的に増える外来魚、コウライオヤニラミをふりかけに 南九州大

2025/10/21 06:30
コウライオヤニラミを加工したふりかけを使い、おにぎりを握る南九州大学管理栄養学科の学生=都城市中町のまちなか交流センター
コウライオヤニラミを加工したふりかけを使い、おにぎりを握る南九州大学管理栄養学科の学生=都城市中町のまちなか交流センター
 南九州大学は宮崎県都城市で11日開かれた環境まつりで、同市内の大淀川水系で爆発的に増えている外来魚コウライオヤニラミの切り身を加工したふりかけを提案した。味が似ているタラのふりかけも作り、ともにおにぎりの具として提供。来場者に食べ比べてもらった。

 宮崎県内水面漁業管理委員会は昨年8月、朝鮮半島原産のコウライオヤニラミの生息域拡大を防ぐため、水系外への持ち出しや放流を禁じた指示を出した。大学の取り組みは、釣り上げたり駆除したりした時の活用法を提案し、指示の徹底を支援するのが狙い。

 生息調査をしている環境園芸学科の捕獲魚を使い、管理栄養学科が調理法を考案している。9月に第1弾として、みぞれあんかけやバターホイル焼きなど4種類のレシピ集を発表した。

 コウライオヤニラミは小骨が多いため、11日のまつりでは幼い子どもも食べられるよう、ふりかけに加工した。おにぎりを食べ比べた都城市若葉町の公務員、平野誠一朗さん(32)は「味に違いは感じられない。つくだ煮として売ってもいいのでは」と提案した。

 管理栄養学科4年の田中紗友里さん(21)は「くさみが出ないよう下処理する過程がとにかく大事。おいしいと言ってもらえて良かった」と語った。

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