いちき串木野市観光特産品協会などが企画した「まぐろ専用醤油」
いちき串木野市観光特産品協会は、マグロのうまみを引き立てる「まぐろ専用醤油」を開発した。市の歴史にも関心を持ってほしいと、ゆかりの人物のイラスト入り小皿とセットにして、市内で販売を始めた。
マグロ船の乗組員が漁に地元産を持参していることや、主要水揚げ港の静岡県で甘口が受け入れられている状況に着想を得た。同市の吉村醸造が3種試作し、鹿児島まぐろ船主協会の上夷和輝会長理事(56)らが試食。意見を基に再調整して仕上げた。
100ミリリットル入り、小皿付きで2500円。皿の絵柄は販売場所ごとに3種あり、物産館「さのさ館」で取り扱い始めた50セットには戦国武将・島津豊久が描かれている。11月以降、薩摩藩英国留学生記念館と博布堂次郎工房でも数量限定で販売する。単品販売は来年度始める予定。
市観光特産品協会の久木山睦男会長(68)は「マグロの脂分を程よくはじきながら、うまみに変えて口内に広がる仕上がり」と話した。同記念館を盛り上げようと地元企業でつくる「サポートカンパニー」の事業として実施した。