有機農業を視察する寛仁親王妃信子さま=22日、姶良市の今村農園
23日に開幕する「第27回全国農業担い手サミットinかごしま」出席のため、三笠宮寛仁親王妃信子さま(70)が22日、1泊2日の日程で鹿児島入りされた。有機栽培に取り組む農園を視察し、若手生産者らと交流した。
信子さまは22日午後、鹿児島空港(霧島市)から視察先の今村農園(姶良市)に到着。ブラウンのジャケットにスカーフという装いで、湯元敏浩姶良市長や地元の三船小学校の児童らが笑顔で出迎えた。
ビニールハウス内では、夏の豪雨による被害や無農薬栽培に関する説明に耳を傾け、自身の家庭菜園についても語った。キュウリの収穫を体験したほか、麦みそをつけて食べ「いい香りでおいしい」と笑顔を見せる場面もあった。
今村農園の今村雄平さん(43)は「気さくな方で、きちんと目を見て話してくれた。無農薬の苦労をねぎらってもらえ、貴重な思い出になった」と話した。
城山ホテル鹿児島(鹿児島市)では、25年度全国優良経営体表彰で農林水産大臣賞に選ばれた生産者らと交流した。23日は全国農業担い手サミットの全体会に出席し、午後に帰京する。
サミットは担い手が一堂に会し、経営改善や地域発展を目指す催し。23日から2日間あり、県内外から2000人程度が参加する予定。