全国農業担い手サミットでお言葉を述べられる三笠宮寛仁親王妃信子さま=23日午後、鹿児島市の川商ホール
「第27回全国農業担い手サミットinかごしま」が23日、2日間の日程で開幕した。鹿児島開催は初めて。初日は鹿児島市の川商ホールで全体会があり、三笠宮寛仁親王妃信子さま(70)が出席された。24日までに全国から約2000人の農家が集まる予定で、情報交換や研修を通じて経営改善や地域発展を考える。
大会会長の塩田康一知事は「農業の維持と発展へ主体性を持った積極的な活動につなげてほしい」とあいさつ。信子さまは「皆さまが知見や情報を交換することはわが国の農業と地域の発展に意義深い。全国に担い手の輪が広がることを願う」と述べた。
2025年度の全国の優良経営体として、農林水産大臣賞に選ばれた生産者への表彰式もあった。生産者は前日、信子さまと同市内のホテルで交流した。キクを生産する楠花園(枕崎市)の楠政明社長(57)は「温暖化の影響を気にかけられていた。これからも体調に気をつけて頑張ってほしいと励ましてもらえた」と話した。
全体会では、専門家と県内若手農家による意見交換もあった。会場の周辺では実行委員会などが、参加者に県産の和牛や黒豚、茶などを振る舞い、日本一の農畜産物をPRした。
参加者は24日、県内各地に分かれて、先進農家や直売所などを視察する。