38季ぶり5度目出場の出水中央
出水中央は、県予選6試合中4試合を逆転勝ちし19年ぶり5度目の九州大会をつかんだ。打線はつなぐ意識が高く、先発の野手陣は全員が安打を放った。準々決勝は延長十回、準決勝は九回に連打でサヨナラ勝ち。終盤の競り合いで粘りを発揮してきた。
チーム打率は3割5分1厘。ライナー性の打球や鋭いゴロで単打を放ち切れ目がない。打率4割2分を誇る3番井手口と、選球眼のいい4番先立が軸。5番西崎は6打点と勝負強い。打率4割7分の9番下薗は相手に脅威を与える。
投手陣はタイプの違う2人の継投で抑えてきた。エース竹山滉は切れのあるスライダーを武器に33回1/3を投げ32個の三振を奪った。2番手の北鶴は伸びのある直球が持ち味。課題は守り。11失策でたびたびピンチを招いた。九州大会までに修正したい。
先立主将は「できるだけ少ない失点でしのいで、打ち勝っていく」と力を込めた。