感謝状を手にする有馬渚さん(中央)と松本拓さん(左)=薩摩川内市の薩摩川内警察署
交流サイト(SNS)型詐欺の被害を防いだとして、薩摩川内警察署は薩摩川内市の鹿児島相互信用金庫市比野支店の有馬渚さん(25)とJA北さつま東郷支所に署長感謝状を贈った。
有馬さんは8月下旬、60代男性客の約200万円の送金を不審に思って声をかけた。SNSの相手からせかされており、送金の目的が当初のバイク代から投資に変わったため、同僚と協力して思いとどまらせた。
同支所では9月上旬、コンサートのチケット代として約30万円を振り込もうとした70代女性客に、職員が理由を確認。人気俳優をかたる相手のSNSに「愛している」などとの文言があったため、ロマンス詐欺を疑って3時間半説得した。
16日に感謝状を受け、有馬さんは「お客さまにとって自分たちが最後のとりでという意識で今後も対応したい」。同支所の松本拓支所長(47)=同左=は「粘り強く説得し、財産を守れてよかった」と話した。