日本で初。補助ロケットなしの大型液体ロケット――「H3」6号機のエンジン燃焼再試験は年明けで検討 JAXA

2025/10/27 06:30
H3ロケット6号機の計画を説明する有田誠プロジェクトマネージャ=26日、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センター
H3ロケット6号機の計画を説明する有田誠プロジェクトマネージャ=26日、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センター
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は26日、補助ロケットを付けない新形態のH3ロケット6号機について、エンジン燃焼の再試験を年明けに検討していると明らかにした。7号機打ち上げ後の会見で、H3の有田誠プロジェクトマネージャが説明した。

 H3は主エンジンと補助ロケットの数を変えることができ、三つの形態がある。6号機は液体燃料を使う主エンジン3基だけの「3-0形態」と呼ばれるタイプで、打ち上げ費用を抑えられるのが特徴。補助ロケットを使わない日本初の大型液体ロケットとなる。

 7月の試験で、液体燃料の水素と酸素タンクの圧力が不足し、エンジンに燃料を十分に送り出せない恐れがあることが判明。対策と再試験が必要となり、7号機が先行する形になった。

 有田マネージャは「再試験の結果を見て、6号機の打ち上げ計画を見直したい」と説明。年度内の打ち上げが予定通りできるかについては「現時点では言えない」と話した。

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