黄色い旗が並ぶ通りで、「がんばろうあいら」のポスターを持つ高校生ら=姶良市加治木
8月の大雨で甚大な被害が出た鹿児島県姶良市加治木の3高校の生徒たちが、復興の後押しをしようと立ち上がった。被災し通行止めが続く網掛橋の周辺店で結成した臨時通り会が作った「がんばろうあいら」のポスターを配布、姶良への来訪を呼びかける。
人通りが激減した周辺店の窮状を知り、「何か協力しよう」と話が盛り上がった加治木高校の生徒会が、加治木工業、龍桜の生徒会に呼びかけた。
24日は通り会の川村吉一会長(62)の店舗で、3校の19人が通り会メンバーらと初顔合わせ。復興した網掛橋に3校の生徒が立つ姿がイラストで描かれたポスター2種類を受け取った。
各校の生徒会メンバーらはA4判を全校生徒に配り、大型版は市内外の商店街や駅などへ掲示を要請。国道10号沿いや橋周辺に並ぶ黄色い旗を入れた写真を通り会が募るフォトコンテストをPRする。
加治木高校2年で生徒会長の清家将太さん(17)は「ふだんお世話になっている加治木の街に恩返ししたい思いがある。県民の皆さんにぜひ写真を撮りに訪れてほしい。今後も3校だからできることを考えていきたい」と意気込む。川村会長は「高校生のおかげで気持ちが明るくなった。もちろん勉強優先だが、橋が開通したときに一緒にイベントができればいい」と笑顔を見せた。