 
                おはら祭で試験運用するウエアラブルカメラ=鹿児島市の鹿児島県警本部
                
             
                 鹿児島県警はハンズフリーで撮影できる「ウエアラブルカメラ」を、11月2、3の両日に鹿児島市である「おはら祭」で初めて運用する。雑踏警備を目的として9月に試験的に導入していた。
 運用期間は来年9月ごろまで。カメラは頭や胸に装着でき、2台配備されている。イベントや駅など公共の空間を、地域課の警察官が装着したカメラで撮影する。専用スマートフォンを介してタブレット画面にリアルタイムで送られ、本部機能のある場所で、雑踏の流れを把握できる。
 全国では他に13都道府県で実施。職務質問や交通取り締まりでも試している。雑踏警備で撮影した映像は原則1週間保存され、その後自動で消去される。
 県警地域課は「雑踏の状況を把握するもので、特定の個人は撮影しない。円滑に情報共有できるか検証していきたい」としている。