無人のラーメン店から煙。発見した男性が消火器で消し、通行人女性は通報――消防が2人に感謝状 「当たり前のことしただけ」 鹿児島市

2025/11/01 09:30
感謝状を受けた馬場賢さん(中央)と恵イツ子さん(左)=鹿児島市南栄5丁目の南消防署
感謝状を受けた馬場賢さん(中央)と恵イツ子さん(左)=鹿児島市南栄5丁目の南消防署
 鹿児島市消防局南消防署は、建物火災を早期に発見し速やかな初期消火と通報で火災の拡大を防いだとして、同市東谷山1丁目の会社員馬場賢吾さん(51)と同市桜ケ丘2丁目の病院職員恵イツ子さん(76)に感謝状を贈った。

 同署によると、馬場さんは9月13日午後5時半ごろ、同市東谷山1丁目のラーメン店から煙が出ているのを発見。店内は誰もおらずコンロに鍋がかかったままだったため、油が入っていないことを確認した上で水をかけ、さらに店内の消火器で消火した。恵さんは通りがかりに異変に気付き、馬場さんに声をかけ携帯電話で119番した。2人の連携で、網戸の一部を焼くぼやで収まった。

 10月22日に表彰式があった。冨谷昌義署長から感謝状を受け、馬場さんは「かつて消防団で経験したことが役に立った。当たり前のことをしただけ」。恵さんは「自分だけだったらどうしただろうと怖かった。大事にならずによかった」と話した。

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