9日間で5件、5人が亡くなる――交通死亡事故多発で鹿児島県に4年ぶり警報 「夜間は明るい服装と反射材の着用を」

2025/10/31 23:30
2人乗りのバイクが電柱に衝突し、17歳高校生が死亡した事故で、2人が乗っていたオートバイ=31日、鹿児島中央署
2人乗りのバイクが電柱に衝突し、17歳高校生が死亡した事故で、2人が乗っていたオートバイ=31日、鹿児島中央署
 鹿児島県交通安全県民運動推進協議会(会長・塩田康一知事)は31日、県内全域に交通死亡事故多発警報を発令した。同日未明、バイクに乗った鹿児島市の男子高校生(17)が死亡するなど、23日以降9日間で5件5人が亡くなっており、集中的に交通事故防止を図る。県全域への発令は2021年11月以来4年ぶり。

 県警は、主要交差点での監視や交通指導の取り締まりを強化する。県と市町村は防災無線などで警報を周知する。11月9日まで。

 死亡事故は鹿児島市で3件、霧島市と南九州市でそれぞれ1件あり、10~90代の男女5人が亡くなった。県くらし共生協働課によると、5件のうち3件が未明の発生で、5人中3人が歩行中にはねられた。県警によると10月30日現在、今年の交通事故による死者は36人(前年同期比6人減)。

 同課の美坂公治課長は「上向きライトにするなど緊張感を持って運転してほしい。夜間に出歩くときは、明るい服装と夜光反射材の着用を心がけて」と呼びかけた。

鹿児島のニュース(最新15件) >

日間ランキング >