受賞者の(左から)鹿児島県茶生産協会、女子ハンドボールチーム「ブルーサクヤ鹿児島」、弥五郎どん保存会の代表者。後列は介添人=1日、鹿児島市の城山ホテル鹿児島
第76回南日本文化賞(南日本新聞社主催)の贈賞式は1日、鹿児島市の城山ホテル鹿児島であった。経済発展やスポーツ振興、伝統行事継承に貢献した3団体の功績をたたえた。
経済産業部門は鹿児島県茶生産協会(鹿児島市)。学術教育部門は女子ハンドボールチーム「ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング ブルーサクヤ鹿児島」(霧島市)と、弥五郎どん保存会(曽於市)にそれぞれ贈られた。
南日本新聞社の佐潟隆一社長は「3団体は地道な活動を積み重ねることで地域に根付き、素晴らしい文化として定着させた。それを地元で実践していることを誇りに思う」とあいさつ。津曲貞利選考委員長が選考経過を報告し、県知事賞の贈呈もあった。
鹿児島県茶生産協会の田原良二会長(66)は「先人が築き上げた安心・安全な生産があっての受賞。きょうをスタートとし、日本の茶を鹿児島から盛り上げたい」と気持ちを新たにした。ブルーサクヤ鹿児島の松岡直臣部長(59)は「チームだけでなく地域と共創し、支えられて40年続けられた。ハンドボールを通じて夢と希望を与え、子どもたちの目標となれるよう精進したい」と述べた。
3日に秋季例大祭を控える弥五郎どん保存会の中迫勇会長(91)は「2日の前夜祭で受賞を報告したい。若い後継者を育て、今後も祭りを継続できるよう頑張りたい」と笑顔を見せた。