合同パトロールに出発するいぶすきわんパト隊の隊員ら=指宿市の指宿警察署
鹿児島県指宿市の指宿地区防犯協会は、愛犬の散歩をしながら地域の安全を見守る「いぶすきわんパト隊」の発足式を指宿警察署で開いた。隊員となった犬6匹と、飼い主や関係機関の計約30人が出席し、合同で近隣をパトロールした。
日々の散歩ついでに不審者の有無や児童らの様子に目を配り、異変があれば飼い主が通報する役割。同署管内では1~8月、つきまといや声かけなどの事案が29件と、南薩地区で突出して多い。うち23件は中学生以下が対象だったこともあり、見守り活動を強化して防犯意識を高めようと新たに導入した。
市内で飼われているなどの条件を満たした13匹が登録。16日の発足式で、指宿地区獣医師会から協賛品の贈呈などがあり、終了後に合同でパトロールに出発した。愛犬のシロ(メス、4歳)が隊員となった同市東方の女性(48)は「ユーモアのある取り組みで、わくわくする。日々の散歩が誰かの役に立つと信じて継続したい」と話した。隊員を随時募集している。