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                 鹿児島県警は4日、県内の70代女性が交流サイト(SNS)を介したロマンス詐欺で約2800万円をだまし取られたと発表した。「一度も会わず、すぐLINE(ライン)に誘導された場合は詐欺を疑ってほしい」と注意を呼び掛けている。
 県警組織犯罪対策課によると、女性は5月下旬、フェイスブックで知り合った「伊藤」と名乗る男と、間もなくラインで連絡を取るようになった。2人で海外移住する資金をつくろうと持ちかけられ、当初は詐欺を疑っていたが、次第に投資話に興味を抱き、紹介された偽の投資サイトに8月下旬までに計5回振り込み、だまし取られた。
 女性が出金しようとした際、サイト側から「手数料が1000万円必要だ」などと言われ詐欺に気付き、9月下旬に被害届を出した。同課は「ラインにはメッセージを送受信する相手や内容を自分で制限できる設定があるので有効活用してほしい」と強調している。