里山に秋見っけ…アケビ収穫が本格化 さつま町白男川

2025/11/05 07:28
収穫期を迎えたアケビ=さつま町白男川
収穫期を迎えたアケビ=さつま町白男川
 秋の味覚として親しまれる里山の果実アケビが、鹿児島県さつま町白男川の農場で収穫期を迎えている。10月31日は小雨が降る中、赤や紫に色づいた楕円(だえん)形の実を関係者が一つずつ丁寧に採った。作業は11月上旬まで続く。

 アケビを使った酢やジャムを製造する工房「薩摩ビネガー」が耕作放棄地だった棚田を開墾し、8年ほど前から育てる。現在の広さは約1ヘクタール。今季は実の付きが例年より1カ月ほど遅く、10月下旬から収穫を始めた。量は少なめで、加工用として500キロ以上の生産を目指す。

 工房の杉元宏行さん(61)は「九州では生産者が少なく、管理も試行錯誤が続いている。数の確保に努めながらさまざまな加工品を考案して、アケビの魅力を広めたい」と話した。

 11月8日午前9時半からきららの楽校と共同で「収穫体験会」を初めて開く。500円(お土産込み)で7日までに要予約。先着10人。きららの楽校=0996(53)4760。

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