2024年度鹿児島市水道事業、純利益31%減 原水の取り入れ、ろ過滅菌する原水・浄水費増える

2025/11/06 21:00
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 鹿児島市議会は5日、産業観光企業委員会を続開し、水道局関係と船舶局の2024年度企業会計決算案を審査した。水道事業純利益は前年度比31.0%減の9億7312万円。原水の取り入れやろ過滅菌する原水・浄水費と減価償却費が増え、利益を押し下げた。

 水道事業全体の収益は、前年度を0.1%上回る108億8545万円。営業収益のうち、水道料金にあたる給水収益は0.1%少ない97億6790万円だった。水道の新規利用に対して支払う給水負担金は3.39%減の1億9922万円。総事業費は4.7%増の99億1232万円だった。

 公共下水道事業全体の収益は95億7907万円で0.2%伸びた。事業費は94億8041万円と2.0%増え、純利益は9865万円で63.2%落ち込んだ。

 22年から10カ年の水道管路更新計画の達成状況も報告された。24年度末時点の老朽水道管の更新済み延長は、水道事業が73.9キロ(進捗=しんちょく=率29.2%)、下水道事業は16.9キロ(同31.9%)だった。

 船舶局は、純損失9966万円の赤字決算を報告した。

 同委員会の審査はこの日で終わり、各企業会計決算6件を認定。関連する剰余金処分の議案2件を可決した。

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