八幡正則氏
鹿児島県信用農協連合会(県信連)元常務理事で、「焼酎文化いもづるの会」会長を務めるなど鹿児島の農業と食文化の発展・発信に尽力した八幡正則(はちまん・まさのり)さんが1日、老衰のため鹿児島市の病院で死去した。95歳。南九州市川辺町出身。葬儀は家族で済ませた。喪主は長男周朗(しゅうろう)さん。
1930年生まれ。旧制鹿児島農林専門学校卒。農業協同組合運動を志し51年、県指導農協連合会(現・県中央会)に入り、総合対策部長などを歴任した。移った県信連では、不適正融資で経営破綻した鹿児島市農協の再建にあたり、参事や常務理事を務めた。
90年の退任後は、焼酎の魅力を発信する「焼酎文化いもづるの会」や、生産者と消費者が食糧問題や食生活について考える「かごしまの食を語る会」の中心的な存在として精力的に活動した。