ネーミングライツ導入時の宮崎交通バス停のイメージ(同社提供)
宮崎県全域で路線バスを運行する宮崎交通(宮崎市)は、路線バス停に有償で愛称を付けられる「ネーミングライツ(命名権)」制度を2026年4月から始める。初年度は宮崎市内709カ所のうち、公共施設や駅などを除く493カ所が対象で、11月30日まで受け付ける。
26年に迎える創業100年を記念した企画で、グループ内の新規事業創設制度で最優秀賞に輝いたアイデアを具体化した。
応募できるのは、対象のバス停から半径100メートル以内にある法人や事務所。表記できる文字は12字以内で、旧名称も併記される。契約期間は3年間で、金額はバス通過台数によって3段階あり、最も安いバス停は年間66万円。今回の期限までに申し込むと、1年目は半額。別途広告作成手数料が必要。同一バス停に複数の希望者があった場合、入札方式で決定する。
同社では27年度以降、県内全域に制度を拡充する方針。同社乗合営業課は「契約者は長期的に地域密着型のPRができる一方、当社もバス停整備などに使う収入源が得られる」と話した。