爆発に伴う火山雷が見られる桜島=16日午前0時57分、鹿児島市与次郎1丁目(南日本新聞社監視カメラ)
桜島(鹿児島市)の南岳山頂火口で16日、午後1時までに噴火が5回あり、このうち爆発が4回だった。午前2時28分〜3時50分は中量以上の噴煙が確認され続ける連続噴火となった。噴煙の高さは最大4400メートルに達した。大きな噴石が最大5合目(火口から1000〜1400メートル)まで飛んだ。県によると、午後1時現在、建物被害やけが人は確認されていない。
気象台によると、爆発は8月22日ぶりで、今年に入り累計151回となった。噴煙が4000メートルを超えたのは、2024年10月18日以来。爆発が多発した5月に見られたような、山体膨張を示す地殻変動は観測されていない。
噴火警戒レベルは3(入山規制)。気象台は、南岳山頂火口と昭和火口から約2キロの範囲で大きな噴石と火砕流を伴う噴火が発生する恐れがあるとして警戒を呼びかけている。
噴火による降灰の影響で、16日正午現在で、鹿児島空港(霧島市)を発着する国内・国際線計40便が欠航した。出発地に引き返す便も3便あった。