東日本大震災の津波で流され、持ち主が現れず供養される位牌。寺に安置されることとなった=8日午前、宮城県東松島市の清泰寺
宮城県東松島市の清泰寺で8日、東日本大震災の津波で流され、がれきの中から見つかったが、持ち主が現れない位牌約400柱と遺骨2柱の供養が行われた。これらの位牌や遺骨は今後、清泰寺に安置される。
小池康裕住職(73)が「位牌と遺骨がこの寺を心の安らぎとして安堵されております」と語りかけた後、集まった約80人の檀家らと一緒に読経し、冥福を祈った。
東松島市によると、捜索で見つかり、届けられた位牌は800柱以上。市で保管し引き取る人がいなかった分の供養を清泰寺に依頼した。
東松島市は震災で約1万1千戸が全半壊し、千人以上が犠牲になった。