記者会見を終え、一礼する石破首相=7日午後6時48分、首相官邸
自民党は8日午前、役員会を党本部で開く。石破茂首相(党総裁)が出席し、退陣する意向を伝える見通しだ。総裁選挙管理委員会は、総裁選前倒しの是非を巡る意思確認の手続きを中止する。総裁選実施に向けた準備を加速。9日以降に総裁の辞意表明に基づく総裁選の実施内容を決める。「ポスト石破」候補は、出馬に必要な推薦人20人の確保に向けて活動を活発化させる。
総裁選管は2日、任期途中に総裁選の前倒しを可能とする党則の規定に基づき、8日午前から党所属国会議員の意思確認を実施すると通達した。だが首相が7日に退陣表明したため、意思確認は不要となった。
総裁選は原則として、国会議員票と党員・党友による地方票で争われる。緊急を要する場合は、両院議員総会で選出できる。今後、党執行部は投票形式と選挙期間を協議する。
「ポスト石破」を巡っては、高市早苗前経済安全保障担当相のほか、小泉進次郎農相、小林鷹之元経済安保相の出馬が取り沙汰されている。実務能力が評価されている林芳正官房長官や茂木敏充前幹事長の動向も注目される。