アルバニアの公共入札を監督する新閣僚に起用が決まった生成AIの「ディエラ」(ラマ首相のフェイスブックから、共同)
【ウィーン共同】東欧アルバニアのラマ首相は11日、公共入札を監督する新閣僚に人工知能(AI)が生成した架空の人物を起用すると明らかにした。米メディアによると、生成AIが閣僚になるのは世界で初めて。アルバニアでは公共入札を巡る汚職が問題視されてきたが、ラマ氏は「100%腐敗のない国になる」と自信を見せた。
AI閣僚の名前は、アルバニア語で太陽を意味する「ディエラ」。画面上は、アルバニアの伝統衣装をまとっている。公共入札の透明性確保のために導入されるが、詳細は明らかになっていない。議会の承認を経て正式に任命される見通しだ。
ディエラは既に1月からオンラインでのデジタル公文書発行のための仮想アシスタントとして活用されていた。