岩崎明子教授(Robert Lisak,YSM、慶応大提供)
慶応大は今年の慶応医学賞に、新型コロナウイルス感染症の免疫反応のメカニズムを解明した米エール大の岩崎明子教授(55)と、細胞内で起こる液体の分離現象を見つけた米プリンストン大のクリフォード・ブランウィン教授(47)を選んだ。19日付で発表した。
岩崎氏は世界的な免疫学者。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が起こってからすぐに国際的な共同研究のネットワークを立ち上げた。性差が免疫細胞や病態に与える影響などを明らかにし、後遺症についても研究成果を出してきた。
ブランウィン氏は、水と油のような2種類の液体を混ぜた場合に分離する「液―液相分離」という現象が細胞の中でも生じることを発見した。