記者会見で、自民党総裁選への立候補を正式表明する小泉農相=20日午前、東京都港区
自民党の小泉進次郎農相は20日午前、東京都内で記者会見し、総裁選(22日告示、10月4日投開票)への出馬を正式に表明し、公約を発表した。「経済最優先」を柱に据え、物価高を上回る賃金上昇を実現すると強調。参院選大敗や石破茂首相の進退を巡り亀裂が生じた党の現状を踏まえ、立て直しへ決意を示した。衆参両院で少数与党になる中、野党との連携に向けて幅広く政策協議を呼びかけると提起した。小泉氏の表明で、立候補予定の5人が出そろった。
小泉氏は物価高対策を中心とした経済対策を検討し、裏付けとなる2025年度補正予算案を臨時国会に提出すると言及した。具体策に関し「あらゆる選択肢を排除せず、野党との協議を真摯に進める」とも訴えた。
野党との連携を見据え、与野党間の合意に基づき、ガソリン税の暫定税率を速やかに廃止すると言明。
昨年の総裁選で主張した解雇規制の見直しに関し「国民に不安を与えたのは事実で、反省している。現時点で進めることは考えていない」と語った。