岩屋氏「承認いつするかの問題」 パレスチナ問題、国連本部で演説

2025/09/23 09:03
 パレスチナ問題の解決に向けた国際会議で演説する岩屋外相=22日、米ニューヨークの国連本部(共同)
 パレスチナ問題の解決に向けた国際会議で演説する岩屋外相=22日、米ニューヨークの国連本部(共同)
 【ニューヨーク共同】岩屋毅外相は22日、米ニューヨークの国連本部でパレスチナ問題の解決に向けた国際会議に出席し演説した。日本政府がパレスチナの国家承認を見送ったことについて「するか否かではなく、いつするかの問題だ」と述べ、理解を求めた。

 英仏、カナダの先進7カ国(G7)を含む国連加盟国(193カ国)の8割以上が承認する中、日本に「米国寄りだ」と厳しい視線が注がれた。

 岩屋氏はパレスチナ国家樹立によるイスラエルとの「2国家共存」を支持する姿勢を強調。イスラエルがその実現への道を閉ざす場合は「新たな対応を取る」と語った。国家承認や、イスラエルへの制裁が念頭にある。

 岩屋氏は、パレスチナ自治区ガザの人道危機やヨルダン川西岸でのユダヤ人入植地の拡大を巡りイスラエルを非難。イスラム組織ハマスにはガザで拘束する人質全員の解放と武装解除を求めた。

 これまで国家承認に慎重だった英仏などは、方針を転換した。日本はイスラエルを擁護するトランプ米政権に配慮し、米国以外のG7でも対応が割れた。

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