ウクライナ領土「奪還可能」 トランプ氏、ロシアに揺さぶり

2025/09/24 03:41
 会談するトランプ米大統領(右)とウクライナのゼレンスキー大統領=23日、ニューヨーク(AP=共同)
 会談するトランプ米大統領(右)とウクライナのゼレンスキー大統領=23日、ニューヨーク(AP=共同)
 【ニューヨーク、キーウ共同】トランプ米大統領は23日、ニューヨークでウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。トランプ氏は会談後、欧州の財政支援があればウクライナは「戦争が始まった時点の国境線を回復できる」と交流サイト(SNS)に投稿し、ロシアに占領された全領土を奪還できるとの考えを示した。停滞する停戦交渉の局面打開に向け、ロシアに揺さぶりをかけた。

 早期停戦を実現するため領土割譲もやむなしとした立場を転換した可能性がある。投稿ではロシアが経済的打撃を受けているとも主張。北大西洋条約機構(NATO)への武器供与を継続すると訴え、ウクライナに寄り添う姿勢を鮮明にした。

 ただロシアはウクライナ国土の約2割を占領し強固な防衛線を構築しており、全領土奪還は極めて困難。トランプ氏が奪還可能とした領土にロシアが2014年に併合した南部クリミア半島や、22年の全面侵攻前から実効支配していた東部ドネツク、ルハンスク両州の一部が含まれるかどうかは不明だ。

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