平均正答率の上位
文部科学省は30日、小学6年と中学3年の全員を対象に4月実施した2025年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の都道府県別と政令指定都市別の結果を公表した。各教科の上位は例年と同様で、秋田、富山、石川、福井などだった。
25年度は国語、算数・数学、理科を実施。各自治体の平均正答率は小数点以下を四捨五入し整数で示した。オンラインで出題・解答する方式(CBT)を初採用した中3理科は、国際的な学力調査で採用される「IRT(項目反応理論)スコア」で示され、10点刻みのどの範囲に入るかが公表された。
正答数で四つに分けた各学力層の割合は、各自治体とも全国的な傾向と大きな差はないが、上位になった県は低学力層が少ない傾向が見られた。全国平均正答率が50%を下回った中3数学では、低学力層の割合が全国(公立のみ)より10ポイント以上多い自治体があった。
文科省は結果の公表について、今回から(1)全国の平均正答率(2)教科や質問調査の結果分析(3)都道府県・政令指定都市別データ―の3段階に分ける方式に変更した。