米国防総省(ロイター=共同)
【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポスト電子版は1日、国防総省が報道機関などに情報を漏えいした人物を特定するため、数千人を対象としたポリグラフ(うそ発見器)による無作為の検査を計画していると報じた。トランプ政権は不都合な情報が暴露されるのを防ぐ目的で、報道機関や政府関係者らへの圧力を強めており、今回の計画もその一環とみられる。
国防長官室と統合参謀本部などに所属する軍人や民間従業員、契約社員ら5千人程度が対象になる見通し。「承認なく、定められた手続きを経ずに非公開情報を開示することを禁止する」との秘密保持契約に署名するよう求め、署名しない場合は処罰も検討しているという。
同紙によると、国防総省はこれらの対象者に対して無作為にポリグラフ検査を実施。大将などの軍幹部も含まれる可能性があるとしている。
米メディアによると、国防総省は今春に数週間、ポリグラフを使っていたが、ホワイトハウスの指示で中止した。ヘグセス国防長官の上級顧問が自身も調査対象となる可能性に憤り、苦情を申し立てたという。