東京・永田町の自民党本部=3日
自民党は4日午後、総裁選の投開票を行い、石破茂首相の後継となる第29代総裁を選出する。5候補のうち小泉進次郎農相(44)、高市早苗前経済安全保障担当相(64)が先行し、林芳正官房長官(64)が追い上げる構図となった。1回目投票で誰も過半数を獲得できず、上位2人の決選投票となる公算が大きい情勢だ。林氏が決選投票に進むかどうかは、40人以上いる態度未定の国会議員の動向が焦点となる。
小林鷹之元経済安保相(50)と茂木敏充前幹事長(69)は伸び悩む。投開票に先立ち、5陣営はそれぞれ決起大会を開き、結束を確認する。
3日に締め切られた党員・党友による地方票は4日午前に各都道府県連で開票を始める。議員の投票は午後1時から始まり、午後2時10分ごろ結果が発表される。
地方票では、知名度の高い小泉、高市両氏が上位を占め、林氏が続くとみられている。共同通信社の調査では、議員票は、小泉氏が80人超の支持を集め、林氏60人超、高市氏40人程度となっている。