予報士、女性最年長で合格 三重の74歳、難関挑み

2025/10/10 16:44
 気象予報士試験に合格し、喜びを語る原常子さん=10日午後、三重県伊賀市
 気象予報士試験に合格し、喜びを語る原常子さん=10日午後、三重県伊賀市
 第64回気象予報士試験の結果が10日、発表された。三重県伊賀市の原常子さんが、女性として史上最年長の74歳3カ月で合格した。約10年間勉強を続け、難関を突破した原さんは「信じられない。年齢を重ねても、続けて良かった」と喜んだ。

 教諭として中学校で数学を教えていた原さん。自然豊かな地元で空を見上げるのが好きで気象に関心を持ち、定年退職後に勉強を始めた。「思っていたよりずっと難しかった」と苦笑するが、天気図から情報を読み取る面白さを感じた。畑仕事などの合間に参考書と向き合った。

 試験を実施する気象業務支援センター(東京)によると、これまで女性の最年長合格者は68歳1カ月だった。男性も含めた歴代最年長は77歳3カ月。

 試験は例年2回あり、合格後に気象庁に申請すれば、気象予報士の資格を得られる。今回は8月24日に4048人が受験し、約5・2%に当たる210人が合格した。

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