閉幕日を迎えた大阪・関西万博の会場で打ち上げられた花火=13日午後6時40分、大阪市此花区の夢洲(共同通信社ヘリから)
大阪・関西万博は13日、閉幕した。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、184日間の会期で2500万人超が人工島・夢洲(大阪市此花区)の会場を訪れた。158カ国・地域や国内企業が参加し、文化や人種の多様性を共有したほか、未来を先取りした最先端技術を披露した。
一般来場者数は12日時点の累計で2529万人(速報値)。05年愛知万博の2205万人は上回ったが、日本国際博覧会協会が想定していた2820万人には届かなかった。入場券の販売枚数は2207万枚に上り、運営費収支は230億~280億円の黒字見込みとなった。
一方、会場整備費は資材費高騰に伴い、当初計画の1・9倍に当たる2350億円に膨張。財源は国と大阪府・市、経済界が負担し、多くの税金が投入された。
会場シンボルの大屋根リングは1周約2キロのうち、北東部約200メートルを原形のまま保存する。
会場はパビリオンなどの建築物を解体・撤去し更地に戻す。