養鶏場で今季初鳥インフル 北海道、45万羽超殺処分へ

2025/10/22 08:38
 鳥インフルエンザの陽性が確認された北海道白老町の養鶏場=22日午前10時16分(共同通信社ヘリから)
 鳥インフルエンザの陽性が確認された北海道白老町の養鶏場=22日午前10時16分(共同通信社ヘリから)
 北海道は22日、白老町の養鶏場で発生した高病原性鳥インフルエンザが疑われる事例について、遺伝子検査の結果、鳥インフル陽性が確認されたと発表した。養鶏場での陽性確認は全国で今季初。高病原性の疑いがあり、飼育されている採卵鶏約45万9千羽の殺処分を始めた。

 政府は首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置。関係閣僚会議を開き、木原稔官房長官は「関係各省、都道府県等が緊密に連携して万全の対応をしたい」と述べた。これに先立ち農林水産省は防疫対策本部を開催し、警戒を強化する方針を確認。鈴木憲和農相は終了後、記者団に「今後、全国どこで発生してもおかしくない状況だ」と説明した。

 北海道によると、この養鶏場から21日、通常よりも死んでいる個体の数が多いと家畜保健衛生所へ通報があった。現地から半径10キロ圏内の養鶏場などの計約62万羽について、移動や搬出を禁止している。

 鈴木直道知事は22日の道庁の会議で「迅速な防疫措置に全力を挙げ、これ以上のまん延防止に向けて万全の態勢を整える」と述べた。

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