会談前に握手を交わすトランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席=30日、韓国・釜山(AP=共同)
【慶州共同】トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が30日、韓国で会談した。貿易摩擦の激化を回避するため、対中追加関税の引き下げや中国のレアアース(希土類)輸出規制を巡り両国が歩み寄れたかどうかが最大の焦点だ。対面での会談は第2次トランプ政権では初めて。会談後、トランプ氏は来年4月に訪中すると明らかにした。
トランプ氏は会談について「素晴らしかった」と述べた。ロイター通信は、米高官は「中国がレアアースの輸出を続ける」と話したと報じた。会談は午後1時前に終了し、トランプ氏は帰国の途に就いた。
会談は釜山の空港で開催し、冒頭で両氏は握手した。トランプ氏は「習氏と長期間にわたって素晴らしい関係を築くだろう」と述べ「会談は成功する。疑いの余地はない」とした。習氏は中国と米国はともに繁栄できると強調した。
二大経済大国が緊張緩和に向かうかどうか世界が注視する。トランプ氏は台湾問題については協議しなかったとした。