高市早苗首相(左)、中国の李強首相
高市早苗首相は17日の自民党役員会で、20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に出席するため、21~24日の日程で南アフリカを訪問すると明らかにした。台湾有事に関する首相発言を受け中国が対日強硬姿勢を示す中、中国の李強首相と接触する機会を持つかどうかが焦点となる。
高市首相は、G20サミット出席を通じ自由で開かれたインド太平洋の実現に向け、グローバルサウスと呼ばれる新興・途上国との連携強化を図る構え。滞在中、インドのモディ首相や南アのラマポーザ大統領との会談を調整する。欧州の先進7カ国(G7)首脳との会談も模索している。
日中両政府は当初、先月31日の高市首相と習近平国家主席の韓国での会談に続き、南アでの首相同士の会談を想定していた。日本は、議長国を務める日中韓首脳会談の開催を見据え、中国側出席者の李氏との意思疎通を重視した。
中国外務省の報道官は17日の記者会見でG20に触れ「李氏が日本側指導者と会談する予定はない」と言明した。