ふるさと納税の寄付額、選んだ返礼品TOP3は? ~ふるさと納税サイト利用実態データ

2025/09/06 10:00
「ふるさと納税サイト」利用実態データを発表(オリコン顧客満足度(R)調査)(画像はイメージ)
「ふるさと納税サイト」利用実態データを発表(オリコン顧客満足度(R)調査)(画像はイメージ)
 顧客満足度調査を実施する株式会社oricon MEは、9月1日発表の最新「2025年 ふるさと納税サイトランキング」と併せ、利用実態データも発表。調査は、同ランキングの調査対象者3,238名に、2024年の寄付額や選んだ返礼品、災害支援の取り組みを実施していることへの認知などについて聞いている。

2024年 ふるさと納税で寄付した金額(オリコン顧客満足度調査)

1.2024年のふるさと納税寄額、「10万円未満」が約8割

 2024年のふるさと納税寄付額(単一回答)は、「50,000円~99,999円」が最多の25.7%。次いで「30,000円~39,999円(14.9%)」、「20,000円~29,999円(14.0%)」と続き、「10万円未満」の寄付は、全体の約8割となる計80.1%となった。

 また、10万円以上の寄付は計19.9%と約2割。そのうち「20万円以上」は1割以下となっている。

2.返礼品TOP10、肉、魚介、米など日常的な食品が上位に

 ふるさと納税サイトで選んだ返礼品(複数回答)については、「肉」と「魚介・海産物」が同率の20.6%で最多に。次いで「米(16.7%)」が続き、TOP3は日常で消費される食品類が占めた。

 また5位には「日用品・雑貨(7.7%)」がランクイン。「果物・フルーツ(11.1%)」や「酒・アルコール(4.5%)」など特産品や嗜好品を選ぶ層も一定数いるものの、やはり昨今の物価高もあってか、日常生活で必要な商品類が上位を占める結果となった。利用者のコメントでも、昨今の物価上昇を受けての声が寄せられている。

●肉・魚介・海産物に関する利用者のコメント
「物価が上がり過ぎて生活費がとても大変なので、返礼品にお肉や魚、果物類があると助かる(30代・男性)」
「肉のカテゴリーが豊富で選ぶのが楽しい(40代・男性)」
「海産物や肉など食品の選択肢が多い(30代・女性)」
●米を選んだ利用者のコメント
「米不足の時も、お米が定期で届いて助かった(50代・女性)」
「米の早期予約があってよかった(30代・男性)」
「日用品やお米など値上がりしたものが頂けてよかった(30代・女性)」
「米が重いので配達いただけて助かる(60代以上・男性)」

3.年代別返礼品TOP5、10~40代は「肉」、50~60代以上は「魚介・海産物」

 なおふるさと納税サイトで選んだ返礼品を年代別で見ると、「10代・20代」から「40代」は「肉」、「50代」、「60代以上」は「魚介・海産物」が最多となっている。

4.ふるさと納税サイトの災害支援の取り組み、「知っている」は約8割

 国内で地震や水害などが頻発するなか、ふるさと納税サイトでは、返礼品ではなく、地震や台風・豪雨などの災害支援への寄付も行っている。

 その点についての認知度を単一回答で調査したところ、「詳しく知っている(18.1%)」、「少し知っている(63.6%)」を合わせ、8割超えとなる81.7%が「知っている」と回答、高い認知率となった。

 利用者コメントでも、この取り組みへの寄付のためにふるさと納税を行っているという声もあり、ふるさと納税サイトは、寄付文化の間口を広げることにも貢献していることがうかがえる。

●地域復興・災害支援についてのコメント
「能登半島の災害に心を痛めており、役に立てそうな寄付が見つけられてよかった(40代・女性)」 
「返礼品の種類や選べる地域が多い。災害支援の場合、1口1000円で口数を選ぶので、少額からでも寄付できるのがよい(50代・女性)」 
「災害支援だけでなく、冷害支援や規格外の作物の詰め合わせといった支援方法が選べる(30代・女性)」
「災害支援のサイトの立ち上げが早い(50代・女性)」 

 なお、最新の 「2025年 ふるさと納税サイトランキング」では、【ANAのふるさと納税】が3年連続の総合1位。総合2位には【楽天ふるさと納税】、総合3位には【さとふる】がランクインとなっている。

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