大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』より(C)NHK
俳優の横浜流星が主演を務める、大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(毎週日曜 後8:00 NHK総合ほか)の第34回「ありがた山とかたじけ茄子(なすび)」が、7日に放送され、渡辺謙が演じる田沼意次が最後の出演を迎えた。渡辺からのクランクアップコメントを紹介する。
【写真あり】「分かりやすい!」新たな相関図を公開
――クランクアップ直後のお気持ちは?
江戸城からの開放です。裃(かみしも)からの解放でもありますね(笑)。
――蔦重(横浜流星)の決断を受け入れるシーンについて
最後にようやくお互いが同じような境遇で「成り上がり者だよね」ということを共有し合うシーンでした。蔦重と意次は、ある種の敵対関係というところもあったので、その辺の兼ね合いの難しさみたいなものを感じながらやっていました。
――意次はどのような役でしたか?
“見えない抑圧感”みたいなものは常にありました。上からも下からも、その抑圧感みたいなものを一身に受けながら、必死で何かを模索し続けるという役でした。
――意次を演じるうえで印象的なシーンは?
前半で言うと武元(石坂浩二)との茶室のシーンですね。ようやく2 人の関係が氷解していくという中で、非常に緊迫感もあり、ミステリー感もあり、非常に長かったですが、やりがいのあるシーンでした。中盤以降は、家治(眞島秀和)とのシーンかな。非常に厚い信頼を受けながら、でも家治自身が抱えている悩みを意次は解決できない。そのジレンマみたいなものもありましたし、家治自身が追い込まれていく時に、会うこともかなわなくなってしまうという中で、それを想定しながら、それまで家治とのシーンを積み上げていったので、意次にとっての家治というのは非常に大きなポジションでした。
――視聴者へのメッセージ
これからもハラハラドキドキ、蔦重もそうだし、世の中的にも波乱万丈な時代がやってくるので、楽しんでいただけたらいいんじゃないかなと思います。ご愛顧よろしくお願いします。