劇場長編アニメ『ひゃくえむ。』原画(C)魚豊・講談社/『ひゃくえむ。』製作委員会
19日に公開された劇場長編アニメ『ひゃくえむ。』が、週末の全国動員ランキングで初登場第8位にランクイン。19日~21日の3日間(203スクリーン)の動員が6万8080人、興行収入1億266万6040円を記録。スクリーンアベレージ50万5744円のスタートを切った。これを記念し、熱量の源になっている力強い原画6点が22日、解禁された。
【原画】まだあどけない2人…少年時代のトガシと小宮
本作は、『チ。―地球の運動について―』で手塚治虫文化賞マンガ大賞を史上最年少受賞した魚豊氏の連載デビュー作が原作。陸上競技の世界で、「100メートル」という10秒に満たない一瞬の輝きに魅せられた者たちの狂気と情熱を描いた物語。「心が熱くなる」「スポーツ漫画で感じたことない感覚」と多くの共感と驚きを呼び、完結後も熱狂的な人気を集めている。
原画は、トガシと小宮の小学生時代や、力強く走るトガシ、小宮、仁神、財津、海棠、そして緊迫のスタート直前の姿が描かれたものが初披露された。
本作の映画化にあたり、「映画」というメディアならではの表現やストーリーの変更など、原作者の魚豊氏と岩井澤健治監督との細かなやりとりを経て完成した。原作では言い切りの形の口調である財津のセリフも、魚豊氏本人から「もう少し柔らかくしたい」と語尾を敬語に変更。文字ではなく声で聞いたときにどんな印象を与えるかなど、細部まで気を配る原作者のこだわりも反映された。この作品の熱量を映画としてどう表現するかをスタッフが悩み抜き完成した本編は、劇場版ならではのダイナミックで深みのある内容に仕上がっている。