「ビリー・バンバン」菅原進、兄・孝さんへの本音「となりにいてほしい」 「白いブランコ」歌い上げる

2025/09/28 15:00
『濱口庫之助傑作選 LIVE』囲み取材に出席した菅原進 (C)ORICON NewS inc.
『濱口庫之助傑作選 LIVE』囲み取材に出席した菅原進 (C)ORICON NewS inc.
 兄弟デュオ、ビリー・バンバンの菅原進が28日、都内で行われた『濱口庫之助傑作選 LIVE』囲み取材に出席。兄・孝さんが11日に81歳で亡くなったことを受け、思いを語った。

【写真】天国の兄に向け…歌い上げた菅原進

 会見の冒頭、進は「みなさん、たくさんの方来てくれてありがとうございます。9月11日に兄貴が亡くなりました。肺炎ですけども、いろいろとそれまでに病院で寝込んでました。兄は本当に今思うと、あんなにやさしい人はいませんでした。やさしくて、逆に頑固で。だんだんと兄貴の思い出が蘇ってきて、とってもさみしいです。こういう時が続くかと思いますが、お兄さんと僕は兄弟です」としみじみ。生前の関係について「すごく仲悪かったです(笑)。それは当たり前なんです。毎日会っているわけだから。そこからだんだんと成長していくんです」と笑みを浮かべた。

 その後「となりにお兄さんがいるつもりで」として、「白いブランコ」を歌い上げると、最後は兄を思ってか、天を見上げた。その後の取材で「きょうは、コンサートは楽しいんですけど、きょうだけは特別。兄貴のことを思いながら。テレビでもよく出ました。長い間、僕達は歌ってきました。きょうは思い出を出し切って歌ってみたいと思います」とかみしめるように語った。

 進は「白いブランコ」歌唱後の感想として「兄貴がとなりにいてほしいよ。やっぱり空気がつかめない感じ」と本音を漏らす一幕も。孝さんとの病室でのやり取りについて「『兄貴!』って言うと、ちょっと口上げて」としながら、看取ることはできたと明かした。その上で「たくさんあるな。『白いブランコ』で、デビューして、ヒットしましたね。芸能界っていうのは、簡単にヒットするんだなって勘違いしちゃって(笑)。一言で言っても、たくさんあるんでね。すべてが思い出です」と呼びかけていた。

 ビリー・バンバンの冠は残すのかという質問には「僕は続けていきたいですね。声が出る限りは歌っていきたい」と意気込んでいた。取材にはそのほか、せんだみつお、渚まゆみも出席。せんだは「僕、実は初代のビリー・バンバンのメンバーなんです。ビリー・バンバンのおかげで、芸能界に入ることができた、大恩人なんです。あれから60数年の月日が流れて」としみじみと口にしていた。

 ビリー・バンバンは、孝さんが進と結成し、1969年に「白いブランコ」でレコードデビュー。「ミドリーヌ」「れんげ草」「さよならをするために」などがヒットし、「第23回NHK紅白歌合戦」に出演した。

 三和酒類「いいちこ」のCMソングも長く手がけ、「また君に恋してる」は、坂本冬美のカバーも話題となった。また、映画『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』の挿入歌に「ココロありがとう」が起用された。

 孝さんは1944年8月7日生まれ、東京都国立市出身。テレビ・ラジオ・イベントも司会も担い、87年にベストファーザー(もっとも素敵なお父さん)に贈られる「イエローリボン賞」を受賞した。2014年7月に脳出血で緊急入院し、その後復活していた。

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